姫路・伏見・奈良の旅 その12 奈良2 玄奘三蔵院伽藍から唐招提寺へ
2010年 04月 04日
さて2日目は朝から小雨模様で肌寒かった。
本日の予定としては唐招提寺⇒薬師寺⇒法起寺⇒法輪寺⇒法隆寺⇒今井町という計画。
またもや盛りだくさんの内容にしてしまいました。
朝食を済ませて近鉄奈良駅から西ノ京へと向かった。
相変わらずどんよりした空模様。
そうなると気分もブルーになりがち。
土砂降りにさえならなければと願いながら、西ノ京に到着。
まずは次に移動する法隆寺行きのバスをチェックしてから、最初に薬師寺の玄奘三蔵院伽藍を見学することにした。
ここを見学するのは初めてでした。
薬師寺は玄奘三蔵と深い縁(宗派である法相宗は玄奘三蔵が始祖に当たる)があり、建物自体は平成3年(1991年)に建立されたものです。
ここには昨年亡くなられた平山郁夫画伯の玄奘三蔵求法の旅をたどる「大唐西域壁画」が展示されていて、今年は遷都1300年祭の一環として通年公開となっています。
伽藍はインドっぽさが所々見受けられた建物でした。
11時から薬師寺西塔の内部が見られるようだったのでその足で先に唐招提寺へ向かいました。
ご存知のように唐招提寺は鑑真が建立したお寺で、金堂は昨年、平成の大修理を終え11月に落慶行事が行われたことも記憶に新しい。
前回来たときはまだ大修理の最中で屋根の下地をちょうど修理していたぐらいで、修理が終わるのは随分先だなと思っていたけれど月日が流れるのはあっという間です。
どうりで自分も年をとるわけです。
個人的にとてもシンプルな唐招提寺の金堂は好きな建物の一つです。
このリズミカルな瓦は何回見てもいいです。
こうした文化財やお寺の修理というものは時間もかかるし、技術も要することから費用も相当かかります。文化財としても後世に残して行かなくてはならない建物なので「平成の大修理」に携わった職人たちは後世の職人たちに自分たちの技術力を云々いわれないようにしなくてはならないから、相当なプレッシャーもあっただろうと予測できる。
以前、テレビでちょうど大きな鴟尾をつくる瓦職人たちのドキュメントを見たことがありましたが、職人たちの大変そうに見えるけれど、やりがいのある仕事をしている姿がとても印象的だったのを覚えています。
その新しい大きな鴟尾を下から見上げると小さく見えます。
この鴟尾が100年、200年、300年そして1000年とそのままの姿であり続けることが職人冥利に尽きることなんだと思う一方で、厳しい自然環境に常に曝されているわけだからもしかしたら出来た後も結構ドキドキもんかもしれないですね。
下の写真は金堂の裏に建っている入母屋造りの講堂。これもまた国宝になっています。
唐招提寺は何度来ても良いと思うし、実際何度も来ているお寺でもあります。
さっきまでどんよりした空模様もやっと機嫌を直してくれたのか、唐招提寺を後にするころようやく青空が出始めました。
さて次は薬師寺です。
つづく。
玖美刺しゅう展'10
二人の造家師が住まいを提案する design studio bAOBab
本日の予定としては唐招提寺⇒薬師寺⇒法起寺⇒法輪寺⇒法隆寺⇒今井町という計画。
またもや盛りだくさんの内容にしてしまいました。
朝食を済ませて近鉄奈良駅から西ノ京へと向かった。
相変わらずどんよりした空模様。
そうなると気分もブルーになりがち。
土砂降りにさえならなければと願いながら、西ノ京に到着。
まずは次に移動する法隆寺行きのバスをチェックしてから、最初に薬師寺の玄奘三蔵院伽藍を見学することにした。
ここを見学するのは初めてでした。
薬師寺は玄奘三蔵と深い縁(宗派である法相宗は玄奘三蔵が始祖に当たる)があり、建物自体は平成3年(1991年)に建立されたものです。
ここには昨年亡くなられた平山郁夫画伯の玄奘三蔵求法の旅をたどる「大唐西域壁画」が展示されていて、今年は遷都1300年祭の一環として通年公開となっています。
伽藍はインドっぽさが所々見受けられた建物でした。
11時から薬師寺西塔の内部が見られるようだったのでその足で先に唐招提寺へ向かいました。
ご存知のように唐招提寺は鑑真が建立したお寺で、金堂は昨年、平成の大修理を終え11月に落慶行事が行われたことも記憶に新しい。
前回来たときはまだ大修理の最中で屋根の下地をちょうど修理していたぐらいで、修理が終わるのは随分先だなと思っていたけれど月日が流れるのはあっという間です。
どうりで自分も年をとるわけです。
個人的にとてもシンプルな唐招提寺の金堂は好きな建物の一つです。
このリズミカルな瓦は何回見てもいいです。
こうした文化財やお寺の修理というものは時間もかかるし、技術も要することから費用も相当かかります。文化財としても後世に残して行かなくてはならない建物なので「平成の大修理」に携わった職人たちは後世の職人たちに自分たちの技術力を云々いわれないようにしなくてはならないから、相当なプレッシャーもあっただろうと予測できる。
以前、テレビでちょうど大きな鴟尾をつくる瓦職人たちのドキュメントを見たことがありましたが、職人たちの大変そうに見えるけれど、やりがいのある仕事をしている姿がとても印象的だったのを覚えています。
その新しい大きな鴟尾を下から見上げると小さく見えます。
この鴟尾が100年、200年、300年そして1000年とそのままの姿であり続けることが職人冥利に尽きることなんだと思う一方で、厳しい自然環境に常に曝されているわけだからもしかしたら出来た後も結構ドキドキもんかもしれないですね。
下の写真は金堂の裏に建っている入母屋造りの講堂。これもまた国宝になっています。
唐招提寺は何度来ても良いと思うし、実際何度も来ているお寺でもあります。
さっきまでどんよりした空模様もやっと機嫌を直してくれたのか、唐招提寺を後にするころようやく青空が出始めました。
さて次は薬師寺です。
つづく。
玖美刺しゅう展'10
二人の造家師が住まいを提案する design studio bAOBab
by zucky67
| 2010-04-04 21:28
| 旅行