建物探訪 005(土浦亀城邸)

d0016587_11212613.jpg
d0016587_11213925.jpg
土浦亀城自邸。以前から一度見てみたい建物の一つであった。目黒駅から歩いて閑静な住宅街を入って行くとそれは佇んで建っていた。平成七年に東京都指定有形文化財に指定されている。
土浦亀城氏はライトのもとで学び、帰国後、日本における国際様式のリーダー的存在として活躍した建築家である。
この自邸は1935年に建てられた、今から73年前の地上2階、地下1階。建築面積は59.40m2、延床面積は116.2m2とそれほど大きくない木造住宅である。しかしその内部は4層のスキップフロアになっていて、大きな開口部とともにその空間をダイナミックに演出している。(これは写真から受ける印象ですけど)今ではこうした空間構成は当たり前のように用いられているが、当時としてはとても斬新だったのではないだろうか。
一方、外観はヨーロッパから興る白くて四角いいわゆる近代建築(インターナショナルスタイル)を表現し、当時、洋風住宅から都市型住宅へと転換して行く住宅史の流れを知る代表的な住宅に位置づけられている。
RC造を基本とした白くて四角い造形のインターナショナルスタイルを木造で表現し、日本的風土を考慮に入れて庇を用いたデザインは今見ても洗練されている。機会があれば今度はぜひ中を見てみたい。しっかり手入れして行けば木造住宅でもかなり長い間住み続けられ、日本の住宅平均寿命が30年程度というのは、やはり問題である。
設計活動ををしている身としてはやはり長く使い続けられる、そして残して行きたいと思われるすまいを創って行きたいと思う。

[PR]
by zucky67 | 2008-03-10 12:39 | 建築

design studio bAOBab 鈴木のBLOG さいたま市で住宅を中心に手掛けている設計事務所です。住まいや建築、日々感じること、自分なりのプチハッピーライフを書き綴っています。


by zucky67
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31