カテゴリ:建築( 30 )

建物探訪_015 神奈川県立近代美術館 鎌倉

またしばらく更新が滞ってしまった。
少し油断するといつもそうだ。
1月もあっという間に終わってしまい、このままだとすぐに3月、4月となってしまう勢いだ。

さてたまには建築関係のネタもということで、今回はひさびさの建物探訪です。
今回は先月の31日をもって一般公開が終了した神奈川県立近代美術館 鎌倉。
通称「カマキン」なんて呼ばれているようで、個人的には今回初めて知ったのですが、たぶん訪れたのは数年ぶりくらいでしょうか。
何度か訪れたことはあったのですが、今回は閉館を惜しむ人たちで行列が出来ていました。

日本初の公立近代美術館として1951年(昭和26年)に開館。
戦後間もない時期にニューヨーク、パリに次いで世界で3番目の近代美術館だという。
そんなカマキンが建つ敷地は鶴岡八幡宮の境内。借地契約満了に伴い、敷地返還するため65年の歴史に幕を閉じる。
鎌倉館本館はとりあえず、保存される方向で調整されているようだが、隣接する新館と学芸員棟は取り壊されるのが決まっている。
建物の寿命というのは様々な要件によって決まってくるが、こうした美術館でもなかなか100年以上維持されるのは難しいのでしょうね。
ただ機能や用途を変え、その後半永久的に残ってほしいとも思う。
今でこそ、鶴岡八幡宮の境内に建つカマキンは風景の一部と化していると思うが、竣工当時はどうだったのだろう。
建物が風景化するには時間がかかるし、それを維持するにはコストもかかる。
時代とともにそのニーズが変化し、機能が追いついて行かなくなり、耐震性の強化も必要となれば、新しい技術で最新のものを望むのが日本の実状といえよう。
文化的価値、歴史的価値のないものは壊され、新しい建物が建つ。
こうして古いものが残るという機会は極力少なくなり、新しいものに置き換わっていき、風景も時代とともに変化していく。
今回は本館が残るということが救いである。
どういう形で今後、残されるのか注目したいですね。
できれば一般公開してほしいものです。

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カマキン自体はこじんまりとしたちいさな美術館。
完成当時は自然光を採りいれるためのトップライトがあったそうだ。
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やはり平家池に面した1階のテラスが一番の見せ所である。
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階段の手摺はシンプルかつ大胆なデザインであるが、綺麗な曲線で仕上げている。
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中庭。
開館当初は北側の壁面に映画を投影するスクリーンがついていたそうだ。
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中庭側の大谷石の壁にあけた隙間にはめこんだガラスブロック越しの中庭。
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閉館前にカマキンを訪れることができてよかった。
結局、数えるくらいの回数しか行くことが出来ませんでした。
またいつの日か訪れることが出来ることを楽しみにしていよう。

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by zucky67 | 2016-02-02 11:55 | 建築

建物探訪014 山口蓬春記念館

三連休はいかがでしたか。
2日間はあまり天気もよくなく、最終日の昨日はとてもいい天気に恵まれ出かけた方も多いかと思います。そういう私も相棒とともにちょっと小旅行気分になる感じの葉山の山口蓬春記念館まで出かけてきました。

以前から一度行ってみたいと思っていた建物の一つではありましたが、なぜわざわざそこに出かけて行ったかというと、昨日まで秋季展ということで「山口蓬春と吉田五十八 ー日本画家と建築家のコラボレーションー」が行なわれていて、いつもは公開されていない「桔梗の間」と吉田五十八設計の「茶の間」が特別公開されていたからです。

昨日は天気も良く、というか良すぎて雲一つない空でしたね。朝、出かけの駅のプラットホームから富士山がよく見えました。
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天気が良すぎたせいか、大宮から湘南新宿ラインで逗子まで直通で行ける予定が、人身事故やら線路内立入りやらで電車が遅れに遅れ、逗子行きが大船止まりとなり、結局30分以上遅れて逗子に着きました。
更にそこからバスに乗って20分ぐらいで着く予定でしたが、これも天気のせいか道路が渋滞、30分以上揺られることに。
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ただバスの中からは朝見た富士山が今度は海越しに見ることが出来て、気分的にはほっこり。
しかし昨日は暑いことは暑い日でしたが、海で泳いでいる人がいたのにはちょいと驚いたし、服装が海岸近くということもあってみんな軽装なのには少し地域性を感じました。

さて三ヶ丘・神奈川県立近代美術館前でバスを降りてちょっと戻った細い路地を入っていくと案内にあったので行ってみると確かに細かった。
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案内に沿って少し歩いて行くと鉄骨のフレームの入口が見えてきました。鉄骨のフレームの塗装は紫外線でかなり劣化して、色が落ちていましたね。
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この記念館正面入口のガラスと鉄骨のフレームなどは平成3年に大江匤氏によって記念館として開館する際に改装された部分。

中に入ると最終日にもかかわらず、空いていました。というわけで15分間の山口蓬春のDVDを鑑賞を勧められ、そのあと館内を廻ることにしました。

建物自体はもともと昭和初期に建てられたもので、戦時中は会社の寮として使われていたといわれているものです。山口蓬春と吉田五十八は現東京芸術大学の同期で親しい友人だったこともあり、東京にあった自邸を吉田五十八が設計を行なっていました。
戦争で疎開を余儀なくされ、自邸を手放し、最終的にこの葉山の土地を終の住処とした蓬春は五十八との交友関係から、再びこの建物の新画室と内玄関及び茶の間の増築も五十八が設計を行なった。ちなみに蓬春のお墓も五十八が設計している。

吉田五十八のディテール一つ一ついろいろ考えられていて、空間をスッキリ見せる工夫が随所に見られる。それは造り手がお気に入りの水澤工務店が担当していることも関係していると思う。きれいに見えるディテールは設計だけでなく、造る側の技量も必要になるから....。

個人的には吉田五十八は好きな建築家の一人であり、その数寄屋的和モダンの空間構成はとても参考になります。
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旧画室として使われた2階の座敷も公開されていて、見晴らしはいいのですが、昨日の天気でもちょっと暑く感じ、夫人曰く「夏は暑くて素裸でした」というように、夏は少し大変だったんだろうなと容易に想像できた。(今夏なんていったら相当大変じゃないかな)
そういう意味では五十八の設計した新画室は庭、建物、内と外の関係がとても良く出来ている空間になっていて、気持ちがいい空間だった。

ここまで来るのに3時間以上かかったけど、来てみてよかったですね。
現存する吉田五十八設計の建物も少ないし、住宅で見学できるものの限られている。ましてや木造住宅の場合、こうして記念館のような形で残るのは稀だし、残っていても見ることが出来るものは少ない。こうして少しでも触れる機会があるものは見ておきたいですね。

今回の特別公開されたお部屋は記念館の方に聞いてみると年に何回か公開しているようですが、一定期間公開したのは初めてだそうです。結局、来るのが最終日になってしまいましたが、特別公開の部分を見ることが出来たのは良かったです。

シーズン中は混雑してるかもしれませんが、目の前には神奈川県立近代美術館葉山館もあるし、当然海岸も近いし、一度見にいってみてはいかがでしょうか。

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by zucky67 | 2010-10-12 23:57 | 建築

2年ぶりの前川国男邸

先週、2年ぶりに3回目の江戸東京たてもの園に行ってきた。個々に来れば、必ず見る建物は前川国男自邸だ。
この建物は何回見てもいいと思うものの一つ。
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前回来たときは、ちょうど中で音楽演奏会が開かれるということで、内部に入ることが出来なかった。
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今回は暑かったせいか、それとも閉園時間間近ということもあってか、ほとんど来場者がなくがら空き状態でみることが出来た。
ただ内部は冷房が効いているわけではないので暑くて汗だくになり長居できなかった。
見に来るんだったら中間期がいいのかも。

その他の建物は時間の関係もあってさっと見る感じでした。
園内には新しく2棟工事中だったので、また新しく完成したら、来てみたいですね。(中間期に)

今までにも文化財的価値があっても、戦争や地震などによる損失、また乱開発などによって、多くの建物が失われてきました。

こうして江戸東京たてもの園に保存されることになった建物は、生き残った建物の中でもより文化財的価値を持ち、移築されることになったのはとても運がいい。
その大半は残されることなく、壊されて行く運命にあるのだから。

これから残されて行く建物とはどんなものなのだろうか、そしてどんな風景が残って行くのだろうか。
自分が設計に携わったものはせめて自分が現役のうちは残っていてほしいと願うばかりだ。


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by zucky67 | 2010-07-19 16:44 | 建築

業務報酬と工事監理ガイドライン

昨日、業務報酬と工事監理ガイドラインについての講習会を聞いてきた。
業務報酬に関しては以前告示1206号という基準があったが、今年の1月7日に告示15号という新しい基準が設けられた。
具体的には実費加算方法か略算方法の2通りのどちらで決めることになる。しかしこれらはあくまでも標準的な設計、それも新築物件に当てはまる基準であって、リフォームや特殊な構造物には適さない。
ざっと計算してみると設計料がとても高額となってしまうため、現在一般的に認知されている総工費の10%前後の設計料という金額とはかけ離れたものになってしまっている。

どうしてこういう基準になったのだろうと不思議に思う。
はっきりいって使えない基準になっているからだ。
本来ならばそれだけ高額の報酬を受け取るべきということなのだろうが、結局払うのはエンドユーザーであって消費者保護の観点の流れでのいろいろな改正であったはずなのに、結果的には消費者への負担は増すばかりである。

おそらくこれらが一般消費者に認知されていくことは難しいのではないだろうか。
自分たちも理解していないものをどう消費者に説明したらよいかわからない。
ましてやあまり現実的でないものを利用するのは難しい(利用しなくても良い基準となっている)し、今のままでは実用的ではないと感じた。

それよりも設計行為に対しての対価を細かく示す方が良いのではと思う。
例えば、意匠設計(企画、基本、実施、工事監理それぞれいくら)、構造設計、設備設計、確認申請、その他の申請などと何にいくらかかりますということをはっきり示すことが消費者にとってはわかりやすいのではないだろうか。
とにかく新しい基準が出たもののもう少し吟味した上で自分たちの設計料の考え方に反映させるものは反映させていきたいとは思っているが、もっと消費者にとってわかりやすい基準にしていきたいと思っている。

一方、工事監理ガイドラインという基準も今年9月にまとまったということで今回、はじめて工事監理の考え方が示された形となった。
ただこれも新築物件用でリフォームなどは別ということだ。
フローからストックへと移行していくべき時期に新しい基準はいまだに新築を対象としている。どこかおかしいと思っている自分がいる。

これからおそらく改修、改築、大規模修繕に対する基準も出てくるとは思うけれど、社会のスピードと法整備はタイムラグがどうしても生じてしまう。

本来ならば業界全体が自主的にいろいろと取り組んでいければいいのでしょうが、同時に足並みを揃えることは難しいことだと思うし、問題が生じてからでないと動きが取れないというのも事実だろう。
しかし結果的に法律や条例、告示等で縛られてしまうということは業界全体が国から信用されていないのではと勘ぐってしまう。

今の建築基準法にしろ、建築関連の法律は新築ベースに考えられているからいずれ、新しい基準を必要とする時代がやってくるだろう(本当は今でも必要だとは思うが)し、数年、いや10年単位で変化していきそうな気がするのは自分だけでなないと思う。

慌てないためにもその心構えだけはしておきたい。

もう少し続きそうですね。

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by zucky67 | 2009-12-08 22:54 | 建築

ツーバイフォーの可能性

昨日は「第1回ツーバイフォー大型建築物事例研究セミナー」を聞いてきた。場所は池袋のライトによる重要文化財の自由学園明日館に隣接する遠藤新氏設計の講堂でした。久しぶりに見る明日館はやはり、池袋駅近くにあってその存在力はかなりのものです。ツーバイフォーの先駆けの建物としても知られ、約10年前に改修工事を行ない、動態保存のモデルとして活用されながら、保存されている文化財です。今回は時間の関係もあって中に入らなかったのですが、機会を見つけてまた来たい建物です。
さてセミナーは4人の講師の方々が現在のツーバイフォーの大型建築の事例の紹介や今後の課題を含め、講義されました。
ツーバイフォーは平成16年に耐火構造として各部位について大臣認定を取得。防火地域では100m2超える住宅建設が出来るほか、4階建ての住宅や共同住宅、商業施設や病院やホテルといった建築物も建設可能となった。
これまでに全国で1000棟以上の建物が出来ているということだ。
木構造の可能性は確かに広がってきたとは思うけれど、まだコストの問題や施工上の問題など課題があるように思う。
講師の中には混構造やハイブリット構造への期待もあるということをおっしゃっていたが、現状の確認申請体制を考えるとなかなかそこまで発展するには時間がかかるように感じている。


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by zucky67 | 2009-08-01 15:36 | 建築

お初の表参道ヒルズ

さてそこから相棒が設計した神宮前の物件のその後を見て、表参道ヒルズに向かった。

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この建物も竣工後、見に来る機会がなくて今回がお初。
しかしこの表参道はまさしく建築ストリートですね。
隈研吾、伊東豊雄、青木淳、安藤忠雄、黒川紀章、SANAA、MVRDVといった蒼々たるメンバーです。建築家のオールスターという感じです。
自分の設計人生でこういう商業ビルを設計する機会はないと思うし、できないでしょうね。というよりも関心がないんですね。
華やかに見えますが、やはり消費建築的な印象が強く、この中でもどれだけ残って行くのかわかりません。

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昔の同潤会アパートが建っていた時に一度中に入ったことがあるんですが、その記憶もどこかに消えてしまうぐらいの変貌でした。
表参道ヒルズの中に入るとスロープに囲まれた吹抜けはボリュームに対し、狭く感じました。ただ敷地やテナントの関係上これが限界なのでしょう。

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店舗は若い女性向けのものが多く、あまり興味をそそるものはありませんでした。スロープから店舗へ入るのは少し入りづらいかな。
また反対側の店舗への動線が吹抜けを介している分、遠い印象です。
吹抜け部分にはクリスマスが近いこともあり、綺麗にクリスマスツリーが飾られていました。
その後、前の事務所で数年前に設計した建物が近くにあったのでその様子を見て帰路につきました。

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このカラーリング、エヴァの最後の使途のような印象。

今回、感じたことは、都市自体が常に時代にマッチする様に変化し続けながら、都市の風景を作り出している。もしかしたら東京という都市は止まることを知らない都市で、変化し続けることでしかそのアイデンティティを表現出来ない場所なのかもしれない。
しかしその一方で、埋もれながらも都市の一部として残って来た建築がちゃんと現代という時代の中で存在している。

今後、東京とういう都市が世界的、文化的都市へと更に発展していくには過去と現在をもう少し上手くミックスさせ、未来につなげて行く都市形成が必要になってくるのではないだろうか。
そんなことをちょっと感じた東京散歩だった。

新宿あたりは良く行くのだが、表参道は若い人が多く、ファッションも違うと感じた。自分が完全におじさん化しているのだと気付いた。



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by zucky67 | 2008-12-17 19:08 | 建築

塔の家の横を通り過ぎる

先日、ギャラリー間の安藤忠雄展を見たあと表参道に戻り、相棒と合流し少し歩いて昼食をとるため、黒川紀章設計のベルコモンズの交差点を通称キラー通り?を北へと向かった。
この通りには有名な東孝光設計の塔の家やマリオ・ボッタ設計のワタリウムなどが建っている。
塔の家は竣工時の写真と比べ、周辺の建物が高くなってしまっているため、塔のイメージはないものの、40年以上経過してもなおその存在感は失われていない感じです。

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「私たちは家のなかだけで暮らしているのではなく、町に住んでいるのであって、住まいの中で不足する分は、かなり町中の施設に負っているところが多いのだ。」(都市・住宅論より)と東さんが云う様に都市型の住宅の住まい方の一つの解だと思う。住宅に必要な機能を外在化させることでミニマムな空間でも住むことは可能になることをご自身で証明しているし、住む行為そのものは決して枠にとらわれる必要もなく、本来は住まい手自身がどう住むかを決めてそれに合った住まいを造っていくのがいいと思う。
ただ一品生産的な住宅はその住まい手自身も限定してしまうために、生き残る可能性も限られてくる。
より長く風景として残って行くためにも設計者として考えなくてはいけないことも数多くあることは確かです。
安藤さんの住吉の長屋にしろ、東さんの塔の家にしろ、都市部における都市型住居の一つの例であることは確かであるが、これらの解をどう活かして行くかしっかりと考えて行く必要があるだろう。

機会があれば、ぜひ一度見学したい建物の一つであることは間違いありません。


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by zucky67 | 2008-12-17 09:45 | 建築

安藤忠雄建築展へ行ってきました

昨日、会期が20日までと迫った安藤忠雄建築展[挑戦ー原点からー]を見に乃木坂にあるギャラリー間へ行ってきました。

週末ということもあったのか会場内はすごく混んでいました。
まいったなあと思っていたら、それもそのはず、ご本人が会場にいらして午前中にギャラリー・トーク、そしてちょうど自分が会場に着いた時はサイン会が開かれていたのだ。
混んでいるはず。

しかし安藤さん人気はすごいですね。
それはそうと今回のメインはなんといっても原寸大の住吉の長屋です。
これを体感しに来たのだった。

ギャラリー・間の中に住宅がすっぽり入ってしまうということ自体ちょっとビックリ。
ただ生活空間は狭さではなく空間の豊かさなのだろうというのが、中庭を体感することでわかる。同時に村野藤吾が云った様に住む人に賞をあげたいという気持ちもわかります。

住宅はいくら建築的に優れていても住む側の理解なくしては成り立たない。
この住宅はそのいい例ではないだろうか。

最近、安藤さんの自伝を読ませてもらったが、飽くなきまでの旺盛なチャレンジ精神はすごい。そのエネルギッシュな姿勢こそが安藤建築を支えているのだろう。

これからどれだけ多くの安藤建築が生まれてくるのだろうか。これからも楽しみです。

いやあ、しかし混んでいてゆっくり見られんかった。
今度の土曜日までなのでまだ行ってない方、ぜひ住吉の長屋を体感してみてはいかがでしょうか。

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by zucky67 | 2008-12-14 17:53 | 建築

建物探訪013 (前川國男自邸)

今回は、ご存知の方も多いかと思いますが、前川國男自邸です。

メンテナンスで外壁を塗ったのか、以前見たよりも色が濃い印象でした。

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この住宅は江戸東京たてもの園に移築され、見ることが出来る1942年(昭和17年)に建てられた65年以上前の木造住宅である。

先日行ったときはたまたまミニコンサートが開かれていて内部の一部にしか入れず、残念でしたが、何度も見てみたい建物の一つです。

建てられた当時は、戦時中で資材不足で建築統制規制で小規模な建物しか建てられなかった。先日ご紹介した林芙美子記念館も同じ境遇の下で建てられた住宅でした。

一時的に前川事務所としても使われましたが、開放的なプランと大きな切妻屋根(民家風)を持つシンプルなデザインは時代を経ても飽きのこないデザインになっていると思います。

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行くと分かるのですが、この建物には11の秘密と5つの謎が隠されています。まだ行って見たことのない人はぜひ一度、自分の目で確かめて見て下さい。

また江戸東京たてもの園には他にも多くの建物が移築保存されていますので、それぞれの時代の住居形式の建物に触れることが出来ます。時代を経て残ってきた建物の居心地の良さ、文化財的価値の空間体験をすることで少しでもご自分のすまいを作るときの参考にしてみてはいかがでしょうか。

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機能性、見た目の意匠性だけでなく、住まう空間の心地よさには、スケール感や余白、抜ける、たまるスペースなどをつくることでゆとりが生まれます。

これから家を建てようという方も予定のない方も機会を見つけて自分にあった空間の心地よさを探してみてもいいかもしれませんね。

さて次はいつ行こうかな

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by zucky67 | 2008-06-26 13:33 | 建築

建物探訪012 (旧山田守邸)

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青山にある旧山田守邸を訪れたのはちょうど桜の季節だった。
青山通りから入った場所にあるため、都会の喧噪が嘘の様に感じられた。

山田守という建築家は自分が生まれる前に既に亡くなられていたが、日本武道館や京都タワーを設計した建築家と言えばわかるだろう。

1920年には堀口捨己や石本喜久治らとともに分離派建築会を組織したことでも知られている。

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この建物は1959年(昭和34年)に建てられた物で、現在は2階がギャラリーとして使用されている。1階には蔦珈琲店という喫茶店になっていて、コーヒーを一杯中庭を眺めながらいただいた。過ぎ行く季節を惜しむように桜の花びらが風に吹かれていた。
中には、この庭を楽しみに予約されるお客もいるとマスターが言ったのを思い出す。

いつも思うが、東京の都心部にあってその姿を保存して行くのは大変なことである。
今もあちらこちらで開発が進んでいる中で50年という時間であるが、時代の変化を見てきた建物に触れる機会があるというのは設計をする者にとってとても貴重な体験である。
ましてや個人宅として建てられた建物を残し、保存して行くことが難しいことを考えれば、ギャラリーとして残ったことは、稀であろう。

さてわれわれ世代がやることはこうした建物を次世代に受け継ぐことと、受け継がれる建築を設計していくことだろう。
先の見えない時代といわれるが、先が見える様にしていくのも与えられた課題の一つだと思っている。

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by zucky67 | 2008-06-09 17:44 | 建築

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