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本棚の一冊 023 石津ちひろ&長新太

まさかさかさま動物回文集

石津 ちひろ / 河出書房新社

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先日、ミッドタウンのTSUTAYA Lifestyle CONCIERGEに立ち寄った時に、相棒が見つけた一冊です。動物をネタにした(一部動物ではないものもありますが)逆さから読んでも同じになる「さかさ言葉」、いわゆる回文を集めた回文集絵本です。
初版はもう20年ぐらい前になるのですが、2007年に復刊されました。
一般の書店ではおそらく自分たちが目にすることはなかったと思いますが、TSUTAYA Lifestyle CONCIERGEのような場所だとセレクトされた本が置かれているので珍しい本なども発見することができますね。

この本は遊び心たっぷりの絵本なので、子供から大人まで十分に楽しめると思います。
ましてやちょっと疲れた時にほっこりしたいなんて時にはいいかもしれませんね。

動物ではないんですが、「けむしにしむけ(ケムシ、西向け)」なんてちょっとおかしい。

もし本屋で見つけたら、一度手に取ってみてはいかがでしょうか。
思わずぷっと吹き出しそうになったら、手元に置いておく一冊にどうですか。

二人の造家師が住まいを提案する design studio bAOBab


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by zucky67 | 2010-10-19 10:22 |

本棚の一冊 020 三浦しをん

神去なあなあ日常

三浦 しをん / 徳間書店

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三浦しをんさんの本はこれが初めて。
宮崎駿氏も推薦する本。
内容は高校を卒業したばかりの主人公が山奥でひょんなことから林業の研修を受け、そこで経験するさまざまことを通じて成長して行く様を描いたもの。
今の日本では林業は衰退している分野でもあり、とてもハードな職業の一つ。日本の国土面積の2/3は森林が占め、世界でも有数の森林大国なのですが、その資源が有効に使われていない現状があります。当然のことながら国産材を利用して木造の家を建てて行こうと思えば同時に林業振興もはからなくてなならない。この本を読むと林業の一部を垣間みることができ、実際とは違う部分もあるとは思うが、一般の人が林業を知るきっかけにはなると感じた。

都会暮らしと田舎暮らし。
人としてどちらがいいということは本人が決めることだとは思うけれど、人が生活する場所によって、その人の生き方っていうのも当然変化して行くものだし、またつきあう人たちによっても人間性っていうのも変わって行くんじゃないかと思う。人と人、人と場所という関係性の中で何を感じて生きて行くかということも考えさせてくれる本ですね。

しかし小説とはいえ、林業に目を向けたことでいろいろと考えさせてくれる内容でしたし、そういいながらも堅苦しいものではなく、とてもおもしろおかしくユーモラスたっぷりのものでした。
一度手に取ってみてください。おすすめの本です。

最近、こんな生活もいいかなって思うようになったのは年齢のせいかぁ?

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by zucky67 | 2010-01-26 22:31 |

002 せせらぎ日記 谷口吉郎

せせらぎ日記 (1980年)

谷口 吉郎 / 中央公論美術出版

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この本は「雪あかり日記」(未読)の続編となる建築家谷口吉郎氏の遺稿となったヨーロッパ紀行記。
若き日の谷口吉郎氏が戦争への危機が切迫したヨーロッパに赴任し、主にベルリンの冬の思い出を綴ったものが「雪あかり日記」で、ベルリン以外の諸都市やドイツ以外の国の旅の思い出を綴ったのがこの「せせらぎ日記」ということだ。(当時ドイツまでは船で1ヶ月もかかったようだ)
内容は建築論ではないが、谷口吉郎氏がヨーロッパの建築を見て回り、そこで感じた印象、日本文化との対比などは読んでいて参考になる。しかしなんといっても一建築家が肌で感じる刻々と迫ってきている戦争への緊迫感は臨場感を感じ、人は生まれてくる社会状況によってその運命というのは決まってくるのだと感じた。
特に建築は社会事情というのにも左右される部分も多く、当時のドイツでは20世紀初頭流行したモダニズム建築は弾圧を受け、建築家は次々と海外へ亡命しなくてはならない状況にあった。
今の日本のように平和な時代にあっては想像できない。
またコルビュジェに会ったときのエピソードで「満州国にでも仕事はないだろうか」(当時の満州国は国際連盟で否定された新興国であった)ともちかけられたと当時世界的建築家であっても仕事を様々な方面で求めて行かなくてはならない状況下にあったと書いている。
最後の方では戦争がいつ始まるかわからない中、ヨーロッパを脱出していくまで毎日の心境を書き綴っている。
実際の戦争を知るわけではないけれど、戦争は個人ではどうすることも出来ない。そして戦争はすべてのものを破壊してしまう。
最後の方では「私が自分の見た美しい建築のうち、もう黒い残骸となっているものがあるかもしれぬ。そう思うと頭は重い。」と語っている。

今の日本では戦争はないが、再開発などによって古いものが壊され、次々と新しいものに変わって行く様子を目の当たりにする。当然良くなる面があるものの、一方で古き良き風景が次第になくなりそこに根付いた文化も失われて行く。
そういう仕事に携わっている建築家は少しでも何か記憶の残る場所をつくることを考えていってほしい。これは他人事ではなく住宅を設計することでもいえることだろう。

二人の造家師が住まいを提案する design studio bAOBab


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by zucky67 | 2010-01-24 12:55 | 建築に関する本

本棚の一冊 018 土屋賢二

貧相ですが、何か? (文春文庫)

土屋 賢二 / 文藝春秋

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自虐ネタ満載の土屋賢二教授のエッセイ。
個人的にはとにかく笑える。事実なのか、創作なのか、妄想なのかわからないけれど、とにかくここまでくるとある意味天才的ではないかと思えてしまうほどあり、幸福感に満ちあふれてしまう読後感は爽快感にも通じるところがあります。

ちょっと落ち込んだときなど読むと勇気がわくかもしれません。
興味がある方は手に取ってみるのもいいのではないでしょうか。

わたしはもう先生のファンです。



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by zucky67 | 2009-11-07 16:48 |

本棚の一冊 016 高千穂遙

連帯惑星ピザンの危機 (クラッシャージョウ1) (ハヤカワ文庫JA)

高千穂 遙 / 早川書房

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もう何年前になるだろうか。
忘れてしまうぐらい昔読んでいたクラッシャージョウシリーズ。

本屋で平積みになっているのに気づき、手にしてみるとハヤカワ文庫からリニューアル版として昨年から刊行中ということだった。

表紙、挿絵はガンダムでも有名な安彦良和さん。
当時、その絵に魅せられ、この小説を読んでいた記憶がある。

高千穂遙さんは他にもダーティーペアも有名だが、どちらかというとクラッシャージョウシリーズを当時は読んでいたように思う。

さて内容を読み返してみると、30年以上経過していてもストーリー性は色あせる事なく、細かな表現も加筆・修正をしているせいかわからないけれど現代的な表現になっている。
こうして今も人気のシリーズとして刊行されるというのは根強い人気とそのストーリーが当時から先見性のある作品だったからかもしれませんね。

この年齢になって読むと当然、小学生高学年か、中学生あたりで読んでいた感覚とは違う観点で物事を読む事ができるので、結構、新鮮に感じます。

ただいまクラッシャージョウ3を読んでいる最中です。


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by zucky67 | 2009-08-01 11:32 |

本棚の一冊 014 松浦 弥太郎

今日もていねいに。

松浦 弥太郎 / PHP研究所

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何気なく本屋で手に取ってみた本、「今日もていねいに。」
装丁がシンプルでよかったので買ってみました。
著者は『暮らしの手帖』編集長の松浦弥太郎さん。

最近、自分の考えていることと思っていることと同じような考え方をしている人だなと感じ、共感を覚えるものばかりでした。

40歳を境に生き方に対する考え方が変わってきたと思うし、仕事のスタイルも変えなければと常日頃思っている。
ただ走るだけの人生ではなく、時には立ち止まって考える時間も必要だし、修正できる点は修正しながらいくことも大切だなと思っています。

そんな思いが少しでもあるなら一度目を通してみてもいい内容になっていると思いますので興味のある人は読んでみてはいかがでしょう。

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by zucky67 | 2009-04-21 21:13 |

本棚の一冊 012 瀬尾まいこ

幸福な食卓 (講談社文庫)

瀬尾 まいこ / 講談社

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いきなり「父さんは今日で父さんを辞めようと思う」で始まり、おっと思わせるストーリー展開。
実はこの本は本屋のPOPを見て読んでみようかなと思った本で、瀬尾まいこさんの作品は初めて。
内容的にはごく平凡な家庭の中に巻き起こる事柄でありながら現実にはありそうでなさそうな家族設定によって平凡と非凡の境に生きる主人公佐和子の抱く心境を上手く描き出していたように感じました。(ある意味若さを感じましたね)
そういえば前回紹介した「となり町戦争」同様にこれも2006年にすでに北乃きいさんが主人公佐和子を演じて映画化されていたようですが、この時期はなぜか忙しくて周りが全くといっていい程、見えていませんでしたので知りませんでした。
本を読んだ印象がどうビジュアル化されたか機会があればDVDチェックしておきたいですね。
さて読んでみて家族とは何か、どうあるべきかいろいろ考えさせされるところがありました。現代社会はより複雑化し、快適生活がそれなりにできているけれどなんとなく生きづらい世の中になってきているような気もする。
この作品は中学生から高校生へと成長して行く主人公を描いて、どちらかといえば女性の方が共感を覚える部分が多いと思います。
もちろん男性が読んでもディープな心境まではわからないかもしれないけれど、ほのぼのとしつつもちょっと切ない人間ドラマを感じることができるでしょう。
もし機会があったら手に取ってみてはいかがでしょうか。
自分は瀬尾まいこさんの他の作品も読んでみようかな。



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by zucky67 | 2009-04-07 17:48 |

今日の1冊 006 森博嗣

すべてがFになる―THE PERFECT INSIDER (講談社文庫)

森 博嗣 / 講談社

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ここからすべてが始まった。
最初はジャケ買い的なタイトル買いだったと記憶している。
作者のプロフィールのユニークさと緻密に仕組まれた密室ミステリー。西園萌絵&犀川創平というキャラクターにも惹かれ、その後出る本のほとんど(文庫ですが)を購入し読んでいる。
今では相棒も毎日のようにMORI LOGをチェック。
そうすべてはこの本の出会いでした。


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by zucky67 | 2008-12-11 21:37 |

今日の1冊 005 石川英輔

2050年は江戸時代―衝撃のシミュレーション (講談社文庫)

石川 英輔 / 講談社

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ちょっとしたSF小説。
辻褄のあわないことは多少ありますが。
2050年、遠いようで近い将来、日本が物質文明の行き詰まりから江戸時代のような生活へと回帰したという設定。
ありえるかどうかは別として、万万が一そうなったとしたら世の中どうなるのか。

現在、人類にとっての問題として叫ばれているピーク・オイルによるエネルギー問題、そして人口増加やバイオエネルギーによって引き起こされる食糧問題など。
複雑に絡み合った利害関係の中で動いている現代社会へ警鐘を鳴らす意味もあるのだろう。
急激に発展して来た日本がこれから実際来る2050年にはどういう姿になっているか。
どういう未来が待っているのか考えさせられた本でした。


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by zucky67 | 2008-12-10 18:43 |

001 吉村順三のディテール

吉村順三のディテール―住宅を矩計で考える

吉村 順三 宮脇 檀彰国社

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建築家吉村順三氏の住宅20件をセレクトし、矩計図とディテールからその魅力をさぐる。住宅設計をしている人にとっては必携書と言える。

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by zucky67 | 2005-04-12 00:52 | 建築に関する本

design studio bAOBab 鈴木のBLOG さいたま市で住宅を中心に手掛けている設計事務所です。住まいや建築、日々感じること、自分なりのプチハッピーライフを書き綴っています。


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