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さて次にプロットしたのは3階建て以上の建物です。
3階建ては木造もありますが、4階以上になるとRC造(鉄筋コンクリート造)かS造(鉄骨造)となります。
阪神・淡路大震災の際、それまで倒れると思っていなかったビル群が次から次へと倒れました。
私自身も震災後3ヶ月後でしたが、関西を訪れる機会がありました。
まだ震災の傷が癒えない時だったのでその光景は目に焼き付いています。

当時、バブル時の欠陥工事が話題になりましたが、その後耐震性能も向上したとはいえ、中越地震のように地盤が崩れればいかに耐震性能の良い建物であっても住める状態にはなりません。

したがってどういう対策が必要か検討するために今住まわれている場所のおおよその地盤の傾向を把握しておくことは有効だと思います。

地名からもその昔、その周辺がどういう場所だったのか推察できますし、古地図などがあれば今、お住まいの地域がどういうエリアだったのかもおおよそ分かると思います。
また近くに工事現場があって、建物の規模の割に杭工事を行なっていれば地盤は弱いと想像もできると思います。

話を戻しますが、マンションは戸建住宅街よりも人口密集度は圧倒的に高く、高層になればなるほど、上下の移動が大きくなります。避難経路についてはしっかりと確認しておくことは大事ですね。住む場所によって様々だと思いますのでいつでもチェックできるようにしておくといいと思います。

このプロットから分かるのは古い街区は戸建住宅が多いのに対し、新しい街区はマンションなどの建物がランダムに建てられているのに気づきます。右側と左側では明らかに差が出ています。

20年ぐらい同じエリアに住んでいると、マンションが知っているだけで10棟以上いや20棟以上かもしれませんが建ちました。

いつも使っている駅も最初の頃は人もまばらでしたが、今では多くの乗客が乗り降りしています。10年、20年という期間で町自体も少しずつ変化してきているわけです。
そういう意味でビジョンのないまま乱開発されていってしまうとまちなみとしてはバラバラになってしまいます。
じゃあどうすればいいかというと難しい問題ですが、出来る限り住み続けられるまちを作れるように努力はしていかなくてはならないことは確かです。
先日、3つの”S”を提案しましたが、安全・安心・支え合うことができるを共通認識をもって取り組んでいく事がそれにつながっていくのかなとも思います。

こういうマップを作ることで自分の住む町を再認識するきっかけになればいいですし、それから防災への意識、まちづくりへの意識へとつながっていくようになればいいかな、なんて思っています。


二人の造家師が住まいを提案する design studio bAOBab


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by zucky67 | 2009-11-11 10:36 | 研究活動
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これは、2階建て以下の建物について大きく瓦屋根とそれ以外の重い屋根、軽い屋根で屋根仕上を分類してみたものをプロットしました。

これによって分かる事は、まずどの辺りに住宅が密集しているか、瓦屋根のお宅はどれくらいあるかなどです。またまちのつくりもわかります。

大地震直後の映像などを見ると、瓦屋根の家がその重さに耐えきれず倒壊したり、倒壊せずともその瓦が落ちていたりというものをよく目にします。

今では、瓦屋根の耐震技術もあがってきていますので一昔前までの印象とは違いますが、おそらく町を歩いていても今にも崩れ落ちそうな屋根を見かける事もあり、地震に対して少し心配な面もあるのは事実でしょう。

地震の際はなるべくそういうエリアに近づかないような避難経路を確認しておく必要がありますし、日頃から危険そうな場所があるかどうかのチェックはしておいた方が良いでしょう。建物だけでなく、その他の塀や電柱、看板など世の中にはいろいろな危険が潜んでいますので、どういう対策が必要か考えられるでしょう。

話を屋根に戻しますと瓦屋根が危ないのではなく、日本の風景にマッチしているのは瓦だと思いますし、とてもいい素材です。ただ地震に備えた対策をどうとるかを考えて採用していくことが大切ですし、家が突然凶器になることがあるということを忘れないようにしたいですね。

二人の造家師が住まいを提案する design studio bAOBab



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by zucky67 | 2009-11-10 12:57 | 研究活動
何回かに分けて地図作成例について説明していきたいと思います。参考程度に思ってください。それぞれの地域によって課題や問題があると思いますのでそれに合わせた地図づくりでいいと思います。
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まずは自分の家の廻りの地図を用意します。
できれば白地図のほうがいいですね。
今回は、ダウンロードして活用しました。自治体によっては提供しているところもあると思いますので、チェックしてみてください。

最初に道路や鉄道などを書き込みます。(色分けしてみるとより分かりやすいでしょう)
これによって周辺地域の大きなつくりが理解できると思います。
私の住むエリアは鉄道の高架によって東と西に分断されているため、大地震で万が一倒れてしまった場合は、逃げるエリアが決まってしまうということがわかりました。

また、川や水路を書き込んでみると思った以上に多い事がわかり、全体的に地盤の強度は期待できないように感じました。

こうして書き込んでみて初めて自分自身も理解でき、どういう対策がいいのか考えるきっかけとなります。

また通学路も書き込むと防犯対策上の検討も出来ると思います。
主要幹線道路以外にも私道などをチェックしてみると案外、行き止まりになってたりします。

その2に続く

二人の造家師が住まいを提案する design studio bAOBab



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by zucky67 | 2009-11-09 19:55 | 研究活動
普段生活していてもなかなか周辺地域のことが分からないという方や分かっているつもりになっている方、分かっているけれど地図を作ったことがないという方は一度、お住まいの周辺の地図に道路や鉄道、路地、緑道、通学路、川、水路など色分けして地図に描いてみると、まちのつくりが見えてきます。道路だけでなく、同時に周辺の地形や地質なども調べてみると土地が持つ特徴がわかります。
災害に遭ってからでは遅すぎます。さいたま市では近い将来に起こるであろう地震に対しての被害想定をまとめています。モシモという防災意識からイツモという防災意識へと変わるためにもぜひ一度試されることをお勧めいたします。
地図を作成することは防災の観点からの弱点を知り、自分たちで出来ること(自助)、協力し合って出来ること(共助)、行政がやるべきこと(公助)を明確にできます。特に以下の3点について役立つと思われます。
この地域マップは防災マップの意味合いが強いかもしれませんが、住みやすく、住み続けたくなる「まち」を築くためのツールとしてもお役立て出来ると思います。これを機に地域コミュニティのあり方、地域のあり方が見直されることを期待しています。

1.地域の安全・安心をチェック
通学路の点検、避難経路の検証、避難場所の確認、危険箇所やブロック塀のチェック、自動販売機の位置、災害時に役立つ場所の確認、交通量の多い箇所、犯罪の起きた場所、夜間危険となりそうな場所など、その地域で問題になっていることやなりそうなことをプロットしていくことで、何から解決し、対策をしていけばよいかを明らかにしていきます。
2.災害に強い地域力・地域コミュニティの形成
災害時には協力し合うことは不可欠。地図作りを通じて地域コミュニティの形成に役立てることもできます。地域で同じ情報の共有がより強い地域コミュニティを生みます。それは同時に災害に強い地域力をつくることにもつながります。
3.地域資源の再発見
地図をつくることで意外と知らない地域の風景を発見できます。また知っていても別の視点から見ることで地域資源の再発見につながることもあります。これは地域のまちづくりにも役立つと思われます。

一度、作ってみるといろいろと課題や問題点が見えてくると思いますので、チャレンジしてみてください。


二人の造家師が住まいを提案する design studio bAOBab



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by zucky67 | 2009-11-09 12:38 | 研究活動
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近い将来、必ずくるといわれている地震に備えて今までも各自治体や関係者が様々な啓蒙活動を行なってきています。もしもの時に備える防災対策よりもいつもの防災対策がとれればば慌てることもありませんし、減災へとつながります。
まちづくりにもつながる防災対策の要素としてあげられるのは、一つは安全な暮らしができること、二つ目は安心できる暮らしができること。そして三つ目はそれらを支え合えるコミュニティがあることがあげられると思います。
住みやすく、住み続けたいと思われるまちを作っていくには、これらの3つの要素を相互に関係づけて、循環型社会に適した持続可能で魅力あるまちづくりを行なっていく必要があります。
きっとそこには子供や大人たちの笑顔あふれる姿を見つけることができるでしょう。
そのためにもまずは自分たちが住む地域の特性を知ることが大切だと思います。そのきっかけづくりに地域マップは最適だと思います。個人ではなかなか難しいということであれば、専門家に協力してもらってもいいと思います。個人では気づかないことも多くありお互いに教え合うことができるので最初はその方がよいかもしれません。

普段、私たちは自分たちの住む町を俯瞰してみる機会はなかなかありません。見たとしても高架の電車から眺める程度でしょう。自分の目線から見える町と俯瞰してみる町は違って見えます。当然、見えてくるものも違いますので少し視点を広げて地域を見ることが出来ると思います。そこから見える課題もあると思いますし、普段生活されていて感じる課題もあると思います。自分でできること、すべきこと、地域で協力してやるべきこと、すべきこと、行政にしてもらわなければならないことを明確にしながら、地域とつながり、地域力を高めることにもなります。それが災害に対しても強くなることにつながっていくことにもなります。
上記にあげた3つの視点に立ち、町を俯瞰してみることで災害にも強いまちづくりのきっかけとなればと思っています。それが結果的に住みやすく、住み続けたいと思える「まち」へとつながっていくことを願っています。
ここでは一つの手法として防災マップを兼ねた地域マップづくりを取り上げていますが、防災だけでなく地域のまちづくりのためにも役立つものであると思いますので、様々な用途に使用できる地図として一度作成してみるのもいいのではないでしょうか。


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by zucky67 | 2009-11-09 09:50 | 研究活動

design studio bAOBab 鈴木のBLOG さいたま市で住宅を中心に手掛けている設計事務所です。住まいや建築、日々感じること、自分なりのプチハッピーライフを書き綴っています。


by zucky67
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