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姫路・伏見・奈良の旅 その18 奈良8 今井町

さて今回は2日目最後の今井町です。
法隆寺を出たのが3時半頃。バスに乗ってJR法隆寺駅へ。
そこから最寄り駅の八木西口に着いたのが4時45分。
3月中旬の5時頃なので日もだいぶ傾いて町にはほとんど人がいませんでした。
せっかくここまで来たのでその雰囲気を体感するために一通り町を歩いてきました。
今井町の伝統的様式の町家は、切妻、平入、前後庇付本瓦葺きが基本だそうで、9件が重要文化財、3件が県指定文化財、6件が市指定文化財になっています。
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↑今井町の町並み
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↑重要文化財の河合家住宅
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↑むしこ窓。
その形が虫かごに似ているところから名付けられたといわれています。主に通風や明かりとり用の窓でした。ちなみに漢字では虫籠窓と書きます。江戸時代は掟や御触れなどで、町家づくりには厳しい規制があったそうです。当然町人が武士を見下ろすなどということは御法度。
したがって通常より天井が低い2階建てとなり、2階部分はつし2階と呼ばれ、倉庫などに使われていました。そこについている窓がむしこ窓というわけです。
様々な規制の中で生まれてきたデザインがこうした窓廻りだったり、格子だったり、煙出し、鬼瓦などに表れてきています。
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↑こちらもむしこ窓かな。
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↑壁面の意匠も工夫をこらしていました。
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↑屋号なのかちょっとわかりませんが、それぞれの住宅によって色々デザインされています。
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↑やっぱり欠かせないのが格子です。
格子は自分もよく使うデザイン要素の一つです。新しいものも町並みに合わせて格子をつけて統一感をはかっています。
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↑格子が付くと落ち着いたデザインになります。
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↑これは出格子窓
このように一見、同じ格子といってもデザインが異なっているし、町家のディテールを見て行くとそれぞれに特徴があって面白い。
今回は時間がなさ過ぎて町家の中をゆっくり見ることが出来なかったので、次回は時間をかけてタイムスリップしてみたい。

しかし江戸気分を味わってこの保存地区をぬけてすぐに見えたアパートの屋根にずらっと並んだアンテナが妙におかしく見えた。
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毎回、旅行すると日程を詰め込んでしまいがち。
行きたいところがたくさんあるので仕方ないといえば仕方ないのだが、次回はゆっくり廻ってみたい場所の一つですね。

さてこれでこの旅の2日目が終了しました。
帰りはJRの畝傍駅から奈良へ帰ろうと思ったら、ここが無人駅。座るところもないし、風も強くなって寒くなるし、電車の乗り方よーわからん。

普段の便利な生活に慣れすぎてしまっている自分がいることにこういう場面に遭遇するとよくわかる。

まあいろいろあるのが旅の面白さでもありますが....。

そうこうしているうちに7時には奈良に着きました。

次回は旅の最終日です。


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by zucky67 | 2010-10-14 16:33 | 旅行

design studio bAOBab 鈴木のBLOG さいたま市で住宅を中心に手掛けている設計事務所です。住まいや建築、日々感じること、自分なりのプチハッピーライフを書き綴っています。


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