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インビジブル・ファミリー

インビジブル・ファミリー(疑似同居家族)。聞き慣れない言葉だ。先日のテレ東のWBSで初めて聞いた。
どうやら家族のスタイルが少しずつ変わってきているようだ。
核家族化が進んだ今、混沌とした社会が次なる家族形態を生んでいる。
二世帯住宅にして一緒に同居するのではなく、近距離に住まい、経済的・精神的に支え合う家族が増えつつあるようだ。近くに親が住んでいれば共働き夫婦にとって子供を預けることも容易になるし、孫の世話をするのも親世帯によって苦にはならないだろう。
こうした家族が増える事で自動車業界では老夫婦がワンボックスカーに買い替えたり、チャイルドシートを新たに購入するなどの動きが出てきているようだ。また住宅業界でも同じマンションで違う階に親世帯、子世帯で住む提案をし、2戸目の購入に対して割引をするサービスをしているところもある。
また親世帯が住宅を売り、子世帯の近くにすまいを購入するということが見込まれたり、親、子、孫といった3世代が新たな消費形態を生み、市場を生みつつあるようだ。
こうした動きは大きな流れにはなっていないが、家族のあり方の一つとして新しい市場を生む可能性を秘め、各業界で注目されつつあるようだ。しかし多くの子世帯は都市部に集中しがちであるため地方から都市へと親世帯が移って行けば、ますます都市集中を生む事になり、地域格差が生まれて行く事になる。
少子高齢化が進む日本社会はこれからどういう方向へ向かって行くのだろうか。
家族形態はすまいを考える上でもとても重要だと考えている。国策による住まいも大切であるが、家族のあり方を考えることも長く住み続けるためのすまいを創っていくために必要なことだろう。

by zucky67 | 2008-03-08 12:47 | ひとり言

design studio bAOBab 鈴木のBLOG さいたま市で住宅を中心に手掛けている設計事務所です。住まいや建築、日々感じること、自分なりのプチハッピーライフを書き綴っています。


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