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福島〜宮城〜岩手の旅 その8 毛越寺(最終回)

さてこの旅日誌も今日が最終回です。
2ヶ月近く前の出来事。やっと終われます。

最初はモウエツジかと思いましたが、もうつうじと読むということです。越はオツとも読むらしく、モウオツジが変化したものだといわれているそうです。

特別史跡・特別名勝の二重の指定を受けている。現在は伽藍が焼失してないものの、基壇や礎石などを残し、平安時代の伽藍様式を知る上で、貴重な遺構として残されているものだそうだ。
毛越寺の隣地には大きな広場のようなものがありましたが、こちらも特別史跡に指定されている観寺在王院跡です。

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中尊寺は以前から知っていたのだが、こちらの両方とも今回初めて知ったものだ。
毛越寺は寺伝によれば創建は中尊寺と同じ850年ということで、かなり歴史があるもので、平安様式の本堂は平成元年に再建されたものでした。

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中央には大泉が池という大きな池があって、当時の平安貴族たちが舟を浮かべて遊んでいたのでしょうね。

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庭園内は部分的に紅葉がしていてきれいでした。

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これは遣水といって山水を池に取入れるための水路で平安時代の完全な遺構として残っている唯一のものだそうだ。ここで曲水の宴という平安時代の遊びが再現されているようです。

今回の旅もどうやら時間が来たようです。名残惜しいですが、電車の時間もあり、毛越寺をあとに平泉の駅へと向かいました。

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普段自分が住んでいる埼玉という場所から離れた岩手県平泉町まで来たわけですが、日本の風景はほとんど変わらないことをあらためて感じました。
もう少し山間部や沿岸部など地域性が出る場所に行けばそこの地域性が表現された住宅のデザインが見れたのかもしれないですね。
今の日本では、どこに行っても変わらない住宅のつくり方です。
海外では地域の素材を住宅に使っているところがまだ多く(かつての日本もそうだった)、地域の特性が出てまちなみを形成しています。

仙台は浦和や大宮よりも都市化されているようにも感じたし、福島の新地町に行っても交通の便は悪いものの建っている住宅は変わらなかった。
いいのか悪いのか住宅が平均化している現状においてその地域性をどう住まいに活かして行くのがいいのか考えて行かなければ地域に合ったまちなみも形成されていきませんね。
いまだ一極集中で全国から東京に集ってくるし、ますます地方の魅力が維持出来ないでいるのも今に始まったことではありません。
中尊寺のある平泉町も世界遺産に登録されれば、多くの観光客が来る様になり、整備されて行くことになるのでしょう。

世代によってノスタルジーを感じる日本の風景は違うけれど、風景になりうる景色を作り出して行かないことには本当の魅力も生まれて来ないのではないかと考えてしまいます。
少しずつ日本に残されているものを自分の目で見ることは、今後の自分の設計人生にとって大切なことだと感じています。
まだまだ自分の知らない魅力ある日本の建物やまちは多くあります。少しでも体感出来ればと思っています。

ところで年内いっぱい美味し国伊達な旅—仙台・宮城デスティネーションキャンペーンをやっていてシンボルマークの名前が気になっていました。勝手に伊達くん?やら正宗くん?なんて名前じゃないかと想像していたのですが、調べてみるとまったく違う名前でした。

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その名も“むすび丸”。
確かにおむすびをモチーフにしているから、単純に考えればそういうことですね。

今回の旅を振り返ると一泊二日の短い旅でしたが、自分のルーツ探しから始まり、仙台では20年近く経った街並の熟成を見て、せんだいメディアテークで建築の技術の高さを感じました。そして歴史ある中尊寺、毛越寺で平安という時代に触れることが出来ました。
また機会を作って新しい体験をしてみたいと思います。

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by zucky67 | 2008-12-20 13:29 | 旅行

design studio bAOBab 鈴木のBLOG さいたま市で住宅を中心に手掛けている設計事務所です。住まいや建築、日々感じること、自分なりのプチハッピーライフを書き綴っています。


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